こだわりの食事で良質な燃料を入れ、最高級の寝具で身体を修理し、思考のデバッグで脳を冷やした。 これで、あなたのロボット(肉体)は正常に稼働するはずだ。
しかし、分析屋として問いたい。 「エンジンは回っているが、前に進む気力が湧かない」ということはないか?
機能的には健康でも、魂がガス欠を起こしている状態。 そんな時、どんな自己啓発本も、高尚なセミナーも役には立たない。
必要なのは、理屈抜きの「熱(Heat)」だ。
今回は、私がYouTubeという広大な海で見つけた、ある一人の日本人を紹介する。 彼を見た瞬間、私の分析回路はショートし、ただ涙が出そうになった。
彼の名は、上川ジョージ(George Kamikawa)
オーストラリア・メルボルンを拠点に活動する、「Japanese Blues Cowboy(日本のブルース・カウボーイ)」だ。
百聞は一見にしかず。 まずは、四の五の言わずにこの動画を再生してほしい。 (※音量注意。魂の叫びが流れる)
分析不能の「ワンマンバンド」スタイル
彼が背負っているのは、ギターだけではない。 背中にはドラムを背負い、足でリズムを刻み、口にはハーモニカ、手にはギター。 たった一人の肉体で、バンドサウンドの全てを奏でる。
これを「ワンマンバンド(One Man Band)」と呼ぶ。
この姿を見て、何かを感じないだろうか?
現代社会で戦う我々もまた、ある種「ワンマンバンド」だ。 誰にも頼れず、一人で重責を背負い、走り続けているビジネスパーソンやフリーランス。 「助けて」と言えずに、歯を食いしばってリズムを刻み続けているあなた。
彼の演奏は、そんな孤独な戦士たちへの「応援歌(アンセム)」に聞こえるのだ。
ジョン・レノンの魂を継ぐ「叫び」
彼はかつて、こう語っていたことがある。「ジョン・レノンが好きだ」と。
その言葉を聞いて、全ての点と点が線で繋がった。
彼が路上でかき鳴らすブルースには、ジョン・レノンが持っていた「飾らない心(Raw Soul)」が宿っている。 綺麗事ではない。商業的な計算もない。 ただ、そこにいる人間に「愛」と「力」を届けるためだけに、彼は喉を枯らす。
彼がカバーする『Imagine』や『Stand By Me』を聴けばわかるはずだ。 それは単なるコピーではない。 異国の地でたった一人、孤独と戦い抜いてきた彼自身の「生き様」が乗っているからこそ、本家とは違う種類の涙を誘うのだ。
“My Life is My Life”(俺の人生は、俺のものだ)
彼がそう歌う時、それはジョンの精神とも共鳴し、強烈な説得力を持って我々の胸に突き刺さる。
結論:ごちゃごちゃ考えず、足を踏み鳴らせ
もし今、あなたが不安に押しつぶされそうなら。 将来のことが見えなくて、暗闇にいるなら。
上川ジョージの動画を、もう一度再生してほしい。 そして、彼のリズムに合わせて、床を足で踏み鳴らしてみてほしい。
ドン、ドン、ドン。
その振動が、あなたの冷え切ったエンジンに火をつける。 人間は、まだやれる。 たった一人でも、これだけの熱を生み出せるのだ。
さあ、顔を上げろ。 補給は済んだ。修理も終わった。魂にも火がついた。
反撃開始だ。
分析屋でした。

コメント